面接で空白期間について聞かれるのが怖い。そう思ってこの記事に来たと思います。
先に結論を書きます。空白期間の説明には、そのまま使える型があります。
① なぜそうなったか
② その間に何が変わったか
③ その間どう生活していたか
この順番で話すだけです。私はこの型を知らずに面接を受けて、たまたまこの順番で話し、内定をもらいました。あとから振り返って「なぜ効いたのか」が分かったので、それを書きます。
なぜこの3つなのか
面接官は、空白期間そのものを責めたいわけではありません。確かめたいことが3つあるだけです。
| 面接官が確かめたいこと | 答える要素 |
|---|---|
| 怠けていた結果なのか | ① なぜそうなったか |
| この期間で何か得たのか | ② 何が変わったか |
| この人は自立して生きていけるのか | ③ どう生活していたか |
質問の言葉は「空白期間は何をしていましたか」ですが、聞かれているのはこの3つです。だから、この3つに答えれば会話が終わります。
順番も大事です。①がないまま②を話すと、言い訳に聞こえます。 「成長しました」と先に言う人は多いのですが、なぜその状況になったのかを飛ばすと、取り繕っているように受け取られます。
③がいちばん効きます
私の場合、面接でこう聞かれました。
「本当に給料ゼロだったの?」
疑われていました。私は叔父のもとで2年半、給料が1円も出ない状態で働いていたので、当然の反応だと思います。
そこで①(なぜ無給だったのか)と②(その2年で何が変わったか)を話しました。理解はしてもらえたと思います。
でも空気が変わったのは、③を話したときでした。
「夜はコンビニでアルバイトをしていました。生活費は自分で稼いで管理していました」
この一言で、相手の表情が変わりました。あとから考えると、面接官が本当に知りたかったのはこれだったんだと思います。
この人は、自分で生きていける人間なのか。
空白期間があると、面接官は「誰かに養われていたのではないか」「働く体力が落ちているのではないか」と考えます。そこに事実を1行置くだけで、不安が消えます。
そして多くの人が、ここを言い忘れます。期間の「意味」を語ろうとして、「どう食べていたか」を飛ばしてしまう。バイトでも、貯金でも、家族の支援でも構いません。 事実を言えばいいだけです。
状況別の例文
型に当てはめた例を並べます。そのまま使うのではなく、①②③の骨組みだけ借りて、自分の事実に置き換えてください。
体調を崩していた場合
① 卒業前後に体調を崩し、治療を優先する必要がありました。
② 通院しながら生活リズムを整えることに時間を使い、現在は主治医からも就業に問題ないと言われています。
③ その間は貯金と実家の支援で生活し、回復してからは週3日のアルバイトをしていました。
病状を詳しく話す義務はありません。 「いまは働ける状態である」ことが伝われば十分です。
資格の勉強をしていた場合
① 卒業後、◯◯の資格取得に専念する期間を取りました。
② 結果として合格には至りませんでしたが、△△の知識は身につきました。撤退の判断をしたのも自分です。
③ その間は週4日のアルバイトで生活費を賄っていました。
受かっていなくても書けます。 むしろ「いつ見切りをつけたか」を語れる人のほうが評価されます。
家族の介護をしていた場合
① 家族の介護が必要になり、当時は私が対応するのが最善でした。
② 限られた時間で物事を回す進め方が身につきました。
③ 現在は介護サービスに移行しており、就業に支障はありません。
「いまは解決している」を必ず添えてください。 面接官の不安は「入社後もまた休むのでは」という一点です。
はっきりした理由がない場合
これがいちばん多いと思います。
① 卒業後、次に何をするかを決めきれないまま時間が過ぎました。ここは自分の甘さだったと思っています。
② ただ、その期間があったからこそ「◯◯のような働き方をしたい」という基準ができました。
③ 生活費はアルバイトで賄っていました。
「甘さだった」と自分で言ってしまって構いません。 隠そうとするより、認めて次に進むほうが印象は良くなります。面接官は完璧な人を探しているわけではありません。
家業や身内の仕事を手伝っていた場合
① 親族の事業を手伝う機会があり、そちらに入りました。
② 店舗の運営やSNSでの集客など、実務をひと通り経験しました。
③ 雇用契約ではなかったため給与はなく、生活費は別のアルバイトで賄っていました。
私のケースはこれです。雇用契約がなくても、やった仕事は職務経歴として説明できます。
やってはいけない答え方
「特に何もしていませんでした」
これが一番もったいない答えです。ほぼ全員、何かはしています。「職歴欄に書けなかった」だけで、「何もなかった」わけではありません。
曖昧にぼかす
「いろいろありまして」で濁すと、面接官は最悪の想像をします。事実を短く言い切るほうが、受け取る側は安心します。
他人のせいにする
「会社が悪かった」「家庭の事情で仕方なく」だけで終わると、入社後も同じことを言う人だと思われます。事実は事実として述べ、そこから自分が何を選んだかまで話してください。
盛る
面接官は同じ話を何百回も聞いています。実際より立派に語ると、掘られたときに崩れます。 崩れた瞬間、他の話も疑われます。
準備しておくこと
面接前に、この3つを紙に書き出してください。話し言葉のままで構いません。
① なぜその期間ができたのか → 3行
② その間に何が変わったのか → 3行
③ その間どう生活していたのか → 1行
これだけで、当日に詰まることはなくなります。
そして、書き出してみると気づくことがあります。自分の空白期間を、自分がいちばん説明できていなかった。 私もそうでした。説明できるようになった瞬間から、面接が怖くなくなります。
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実際に私が2年半の空白期間をどう説明して内定をもらったのか、一部始終はこちらに書いています。
