履歴書の職歴欄で、手が止まる。
卒業してから今日までの間に、どこにも所属していない期間がある。そこをどう書けばいいのか分からない。分からないから、空欄のままにしてしまう。
私がまさにそれをやりました。26歳で就職活動をしたとき、職歴欄を白紙のまま、大学卒業までしか書かずに提出しています。
この記事では、空白期間を履歴書にどう書くかを、記入例つきで書きます。
結論:空欄のまま出すのが、いちばんまずい
先に答えを書きます。空白期間は、書いてください。
理由は単純で、空欄は「説明できない期間」に見えるからです。
採用担当者は、履歴書を見た瞬間に空白に気づきます。毎日何十枚も見ている人たちなので、隠しても無駄です。そのうえで空欄だと、こう受け取られます。
この人は、この期間について説明する準備がない
空白があること自体は、それほど大きな減点ではありません。 減点されるのは、触れていないことのほうです。想像の余地を残すと、相手は最悪のケースを想定します。
私がやった失敗
宮城にいた2年半、私はこういうことをしていました。
- 釣り堀の運営
- SNSでの集客
- 渓流魚の養殖
- 夜はコンビニでアルバイト
それでも履歴書には何も書きませんでした。
理由は「これを職歴として書いていいのか分からなかった」からです。雇用契約はなく、給料も出ていない。叔父はそれを「人生修行」と呼んでいました。修行を職歴欄に書くわけにはいかないだろう、と思ったんです。
でも、いま並べ直すとこうなります。
| 実際にやっていたこと | 職務経歴の言葉にすると |
|---|---|
| 釣り堀の運営 | 店舗運営・接客 |
| SNSでの集客 | マーケティング実務 |
| 渓流魚の養殖 | 一次産業の生産管理 |
| 夜間のアルバイト | 生活費を自分で賄っていた |
書ける事実はありました。職務経歴の言葉に翻訳できていなかっただけです。
これは嘘をつけという話ではありません。やったことを、やった通りに、正確な言葉で書けという話です。
記入例
職歴欄には「年月」と「内容」を並べます。1行でいいので、期間に名前をつけてください。
アルバイトをしていた場合
2024年4月 株式会社◯◯ アルバイトとして勤務(接客・レジ業務)
2026年3月 一身上の都合により退職
アルバイトは職歴欄に書けます。 正社員でなければ書けない、というルールはありません。週何日勤務だったかを書き添えると、より伝わります。
家業や親族の仕事を手伝っていた場合
2024年4月 親族が経営する◯◯(釣り堀・養殖業)にて業務に従事
店舗運営、接客、SNSでの集客を担当
2026年9月 同業務を終了
私のケースはこれです。雇用契約がなくても「業務に従事」と書けます。 給与の有無は職歴欄に書く必要はありません。聞かれたら答えればいい話です。
療養していた場合
2024年4月 体調不良により療養
2025年6月 療養終了(現在は就業に支障なし)
病名を書く必要はありません。 重要なのは「いつ終わったか」と「いまは働ける」ことです。この2つが書いてあれば十分です。
資格の勉強をしていた場合
2024年4月 ◯◯資格取得のため学習に専念
2025年3月 ◯◯試験受験(不合格のため学習を終了)
合格していなくても書けます。 撤退の判断をしたことまで書けると、むしろ評価されます。
介護をしていた場合
2024年4月 家族の介護に従事
2025年8月 介護サービス利用に移行(現在は就業可能)
「いまは解決している」を必ず添えてください。 採用側の不安は「入社後もまた長期で休むのでは」という一点です。
はっきりした理由がない場合
これがいちばん多いと思います。
2024年4月 就業せず(アルバイトにて生計を維持)
2026年3月 就職活動を再開
「就業せず」と書いて構いません。 そのうえで、生活をどうしていたかを添える。ここが書いてあるかどうかで、印象がかなり変わります。
書いてはいけないこと
① 存在しない職歴
これだけは絶対にやめてください。働いていない期間を「働いていた」と書くのは、経歴詐称にあたる可能性があります。 入社後に発覚すれば、内定取り消しや懲戒の理由になります。
そして現実問題として、隠し通せません。 入社時の社会保険や年金の手続きで職歴は確認されます。
② 空欄のまま
冒頭に書いたとおりです。一言でも書いてください。
③ 言い訳を長々と書く
職歴欄は事実を並べる場所です。「◯◯という事情があり、やむを得ず」といった説明を詰め込むと読みづらくなります。理由は面接で話せば十分です。
④ 自分を下げる言葉
「無為に過ごしてしまい」「情けないことに」。書類に自虐は要りません。 事実だけを、そのままの温度で書いてください。
職歴欄に書けないときは、自己PR欄を使う
どうしても職歴欄に書ける形にならない場合は、自己PR欄や備考欄で触れるという手があります。
卒業後の2年間は、親族の事業を手伝いながら生活費を自分で
賄っていました。その中で店舗運営とSNSでの集客を経験し、
数字を見て打ち手を変える進め方が身につきました。
職歴欄で処理できなくても、書類のどこかに書いてあればいいんです。目的は「説明できない期間がない」状態にすることです。
まとめ
・空欄のまま出さない。1行でも書く
・雇用契約がなくても「業務に従事」と書ける
・アルバイトは職歴欄に書いていい
・療養・介護は「いまは働ける」を必ず添える
・存在しない職歴だけは絶対に書かない
・職歴欄が無理なら自己PR欄で触れる
書き終わったら、声に出して読んでみてください。自分の口で説明できる内容になっていれば、面接でも同じことが話せます。
書類と面接で言うことがずれると、そこを突かれます。履歴書は、面接の台本でもあります。
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